Big Sexy Love by Kirsty Greenwood
Big Sexy Love: The laugh out loud romantic comedy that everyone's raving about! (English Edition)
- 作者: Kirsty Greenwood
- 発売日: 2017/06/29
- メディア: Kindle版
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ジャンル フィクション ユーモア、ロマンス
難易度 ★★★
Olive Brewsterは地元マンチェスターの魚屋で働く27歳、恋人はいない。実家で兄Alexと兄の彼女Donnaと暮らし、木曜の夜にはきまって三人でThe Big Bang Theoryを見る。旅行すらほとんど行ったことがなく、ましてや海外なんてとんでもない話だ。
こんなはずじゃなかったと思いながらも決まった場所で、決まったルーティーンで生活する毎日。そう、大学時代からの親友、Birdieのたっての願いをかなえるため、ピンク色のウエストポーチを身に着け、単身ニューヨークに飛び立つまでは...。
サブタイトルでもう内容を説明しちゃってるし...と思いますが、そのまま笑えるロマコメです。みんなべた褒め的な部分はどうかというと、イギリスアマゾンでの評価はおおむね好評なので、誇張ではないといっていいのではないでしょうか(笑)確かに笑えるので。
Oliveの親友、Birdieはもともとアメリカから移住してきたのですが、いまはある理由でイギリスを離れられません。Oliveは、アメリカでどうしてもしなければならないことがあるという親友のために、ニューヨークに向かいます。
着くまでも着いてからもなんというか珍道中で、そりゃないわ〜と思いながらも笑ってしまいます。
そんな旅の中で、いくつかの出会いを通じて、Oliveはいままで押さえ込んでいた感情に気づき、次第に変わっていきます。
シリアスな部分も含みつつ、全体として明るい、楽しい本でした。途中でストーリーはある程度読めてしまいますが、軽く楽しむ読書にはもってこいの本だと思います。
と言いつつ、難易度を星三つにしたのは、イギリス英語特有の語彙と、アメリカとイギリスの発音の違いがポイントになってるところでちょっとつまづいたからです。
あと、とある小道具のイギリス英語とアメリカ英語での呼び方の違いも笑えるポイントになってます。
私は違いに隠れた意味を知らなかったので(なにを指しているかは推測できますが)これは知っているほうがより笑えるよなあと思いました。
メモ
bugger
bugger off
Mrs. Pepperpot Stories by Alf Prøysen
Mrs. Pepperpot Stories (Red Fox Summer Reading Collections)
- 作者: Alf Proysen
- 出版社/メーカー: Red Fox
- 発売日: 2000/07/25
- メディア: ペーパーバック
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ジャンル 児童書
難易度 ★☆☆☆☆
Mrs. Pepperpotは、ノルウェーのいなかに住む、一見ごくごく普通のおばさんだ。ただ、彼女にはたったひとつだけ、人と違っているところがあった。
それは、とつぜん体がコショウ入れのように小さく縮んでしまうこと。それもいつもいつも「なんでこんな時にかぎって!」と言いたくなるような都合の悪い時ばかりに。
小さくなったMrs.Pepperpotは、持ち前の明るさと機転でピンチをうまく切り抜けようと奮闘する。
アルフ・プリョイセン「小さなスプーンおばさん」の英訳版です。
縦縞のスカートにお団子頭が印象的なスプーンおばさん。子どものころ、たしか本も読んだし、アニメも見たことがあるんですが、こまごまとした内容はさっぱり忘れてしまい、ふとどんな話だったっけ?と思い、図書館で借りてきました。
英語版ではスプーンおばさんじゃなくて、コショウいれおばさんなんですね。
ちょっと調べたら、ノルウェー語のタイトルは "The Teaspoon Lady”という意味のようです。体が小さくなる、小さいものをイメージするのに、英語ではティースプーンより胡椒入れのほうが想起しやすいのでしょうか。それとも、Mrs.TeaspoonよりMrs.Pepperpotのほうが語呂がいいとか...?
それはともかく、この本、464ページもあってページ数だけ見るとちょっと圧倒されそうですが、やや長めの一編だけのぞいてあとは数ページの短編なので、ちょっとした隙間に読むのにはちょうどいいです。英語も読みやすいです。ただ、現代からみると差別的な表現が含まれる章があるので、子供が読むときには配慮がいるかもしれません。
私のお気に入りは"Mrs.Pepperpot's Christmas"と"Mrs Pepperpot in the Magic Wood"の二編です。あとはMrs.Pepperpotが動物と冒険するお話の類も好きですね。
あと、旦那さんのMr.Pepperpotはちょっと頑固で気難しいおじさんなんですが、なんだかんだで奥さん大好きなのがかわいいです。
メモ
a wreath of misletoe ヤドリギのリース
(いつも一瞬、え、"wreath"ってなんだっけ?ああ、リースだった..ってなる単語。)
これもいざ使うとなると迷うかも。make the most of / make the best ofの違い。
make the most of
make the best of
Book Scavenger by Jennifer Chambliss Bertman
Book Scavenger (The Book Scavenger series)
- 作者: Jennifer Chambliss Bertman
- 出版社/メーカー: Henry Holt and Co. (BYR)
- 発売日: 2015/06/02
- メディア: Kindle版
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ジャンル 児童書
難易度 ★★☆☆☆
12歳のEmilyは、本とパズルとゲームをこよなく愛する女の子。そして、そのすべての要素を兼ね備えたブックハンティングゲーム、Book Scavengerは彼女にとってはなくてはならないもの、生活の一部になっている。
Emily一家はある理由で何度も引っ越しをしているのだが、今回はサンフランシスコに引っ越すことになった。そう、彼女が大好きなBook Scavengerの生みの親、Garrison Griswoldのホームタウンに。
そして、Emilyがサンフランシスコに引っ越してきたまさにその当日、Griswoldは新しいゲームについて発表するはずだったのだが...。
これは子どもじゃなくても、本好き、暗号や謎が好きな人は楽しめると思います。
Book Scavengerは大雑把に言うと、宝探しの本バージョンみたいなゲームですね。本の冒頭でBook Scavengerがどんなゲームか説明がありますし、下で紹介しているサイトでもどんなゲームかはわかると思います。
Griswoldの新しいゲームに関わる謎解きにからめて、Emilyと家族、友達との関係が描かれています。彼女は自分のことを根無し草のように思っているところがあり、そしてそれをやや諦めとともに受け入れているところがあるんですが、サンフランシスコでできた友達James(すごくいい子)や、新しい環境での生活を通して、次第に彼女の気持ちにも変化が起こっていきます。
あと、EmilyやJamesが街を動き回るので、ついでにサンフランシスコの街を観光してる気分になれます。ときどき地図を確認しながら読みました。
そして、いくつかの国では実際にBook Scavenegerのゲームを楽しめるようです。
これはちょっと参加してみたくなりますね!
メモ
be inundated with 押し寄せる、殺到する
Lost Treasure of the Emerald Eye by Geronimo Stilton
Geronimo Stilton #1: Lost Treasure of the Emerald Eye
- 作者: Geronimo Stilton
- 出版社/メーカー: Scholastic Paperbacks
- 発売日: 2011/08/01
- メディア: Kindle版
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ジャンル 児童書
難易度 ★☆☆☆☆
Geronimo StiltonはMouse islandの首都、New Mouse Cityでいちばん発行部数の多い新聞、The Rodent's Gazetteを発行している。でも彼が本当に情熱を傾けていることは、冒険物語を書くこと。Geronimoが書く本はことごとくみなベストセラー!
Geronimoの妹、Theaが見つけた古い地図。それにはなんと秘密の財宝のありかが示されていた。GeronimoはThea、いとこのTrapとともに財宝を探しに大海原へと乗り出す。
世界中の小学生に大人気という、Geronimo Stiltonシリーズの第一巻目です。
フォントや色使いが工夫されていて、イラストも親しみがもてるので読みやすく、子どもたちが夢中になるのもわかるなあ、という本です。
Geronimoはまじめで思慮深く、妹のTheaは積極的で行動的。そして、お調子者だけど心根は優しいいとこTrapに、癒し担当(?)の甥っ子Ben。Trapがいい味だしてます。都市名や人名がねずみチックになってたりするのも楽しさのひとつ?
英語はやさしいと思いますが、それでもわからない単語や、意味は話の流れから推測できるけれど、今まで知らなかった句動詞もあったりして、勉強になりました。
派生シリーズ含めて相当の数が出版されてるようで、コンプリートするとなったら結構たいへんそうですが、一冊のページ数も少ないので、軽くて楽しいものを読みたいときには良さそうです。
The Forgotten Garden by Kate Morton
The Forgotten Garden (English Edition)
- 作者: Kate Morton
- 出版社/メーカー: Pan
- 発売日: 2008/09/04
- メディア: Kindle版
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ジャンル フィクション
難易度★★★★★
第一次世界大戦間際の1913年、オーストラリアの港にイギリスからの船が到着した。ふ頭には小さな女の子がひとり、おとぎ話の入った小さなトランクとともに取り残されていた。女の子はオーストラリア人夫婦にひきとられ、Nellと名づけられ育てられる。
時は過ぎ、2005年。Nellが息を引きとったあと、孫のCassandraは、祖母が自分にイギリス、コーンウォールにあるコテージを遺してくれたことを知る。謎めいた、短いメッセージとともに。
Nellはなぜ自分にコテージを遺したのか?そもそも、彼女はなぜたったひとりで海を渡ってきたのだろうか?Cassandraは謎に導かれるように、イギリスへと向かう。そこで彼女が見つけたものは......。
これは面白い!すっかり夢中で読んでしまいました。
実は英語で読むのは難しそうだったので、最初は図書館で日本語訳版を借りたんです。
とりあえず上巻だけ借りてきたものの、これがあまりにも面白くて読むのがやめられず、どうしても続きがすぐ読みたくて英語版をkindleでポチっと購入してしまいました。
翻訳版のおかげで雰囲気はつかんでいたので、後半は英語でもなんとか読めました。落ち着いていて美しい文章で、そのぶん難しいですが。でも、読み終わったあと、翻訳版の下巻を借りてきて読みましたが、筋を読み違えているということはありませんでした。
イギリスのお屋敷、閉ざされた花園、暗い秘密、おとぎ話などなど夢中にならずにはにいられない要素がギュっとつまった本でした。
特に、作中に出てくるおとぎ話が魅力的でした。出版してほしいくらい。
あと、Enid Blyton(おちゃめなふたごの作者)の本がちょっと顔を出してくれるのも嬉しい。作者のKate MortonさんもEnid Blytonが好きなんですね。
The Twins at St Clare's by Enid Blyton
The Twins at St Clare's: Book 1 (English Edition)
- 作者: Enid Blyton
- 出版社/メーカー: Hodder Children's Books
- 発売日: 2016/07/01
- メディア: Kindle版
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ジャンル:児童書
難しさ:★★☆☆☆
O'sullivan家のふたごの姉妹、Patricia(Pat)とIsabelは新しい寄宿学校、St.Clareに行くのが嫌でたまりません。新しい学校を嫌うあまり、St.Clareで騒動を起こして退学(!)になろうとたくらみますが...。
こどものころ大好きだった、おちゃめなふたごシリーズの第一巻です。
ポプラ社から訳が出ていて、挿絵もかわいらしく、また英国の寄宿学校で少女たちが織り成す生活に夢中になりました。いま読んでも当時のわくわく感を思い出し、じゅうぶん楽しめました。
ポプラ社版のカバーイラストから、パットとイザベルはウェーブした金髪だと思っていたんですが、実はダークブラウンでした。金髪とダークブラウンって、結構イメージ違うような......。
ポプラ社版では髪の色の描写はどうなってたんだろう。いま、手もとにポプラ社版の方がないのでちょっとわかりませんが。
そういえば、ラクロスを知ったのもこの本でした。当時はラクロスを知らなかったので、なんかアイスホッケーの陸上版みたいなものかなとぼんやり思っていた気がします。
おちゃめなふたごシリーズに関して、なるほど、と思えた記事です。